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【パース屋さんはサービス業?!僕はお客さんの相談相手になりたい】CGにこだわらない、これからのパース屋の在り方/CGクリエイター 西鍛治 駿 後編
更新日:8月6日
<前回のあらすじ・・・>
日頃CGクリエイターとして活躍する中で
「何かを表現する手法が
そもそもCGが正解なのか
そこから考えお客さんへ提案していく
ことが今後のCG屋さんの職能になる」
と考える西鍛冶。
ATA企画がCG屋さんである必要はない
と言う彼の考えとは・・・?
そして、なんと
パース屋さんはサービス業・・・?

★この記事を読んで参考になること
・これからのパース屋の在り方について
・クリエイター的思想
・ATA企画への仕事の相談の仕方
etc...
★前回の記事はこちらをクリック↓
続き・・・

「そういえば最近は、ツールとして便利なソフトやAIも発展してきていますが
今後CG業界や仕事内容に関しては、どう言う風に変わって行くと考えますか??」

「まず、これは僕の持論だから会社の発表ではないけど、ATA企画がCG屋さんである必要はないと思う。」

「え。。。?」

「まずそもそも、CG会社にこだわる必要はないと思う。何かの表現屋さんであればいいと思う。それはなんだろう、例えばAIも使ってもいいと思う。自分たちはCG屋さんだからAIは使ってはいけないとかはないしAIはすごく便利なわけじゃん。だからそれは使わない理由もない。
とは言えAIがすべてを網羅する最強のソフトかって言われたら、全然そうではないわけよ。」

「制作をする中でAIも活用しつつ、ということですね。」

「うん。僕はそう思うからわからないけど、変に「CG屋さん」ってならなくてもいいと思うな。
大事なのは、お客さんの伝えたいことがちゃんと伝わることだと僕は思う。で、だからCGに限らなくてもいいと思うの。模型でもいいと思う。」

「模型?」


「もし模型でやるべきだなって思う仕事が来て模型が作れるんだったら模型を作った方がいいと思う。CG屋さんと言いつつ、関係なく。ちなみに僕は模型も作れるよ。」

「CGに限らない方がいい時もある。。」

「だから、何が何でもCG屋さんであろうって言う気は捨ててもいいかなって思う。」

「じゃあそれこそCGパースだけじゃなく模型をやってもいいし登壇もやるし、
VRをもっと作って行ってもいいし映像も作ったらいいし、ということですか?」

「そうそう。だから、お客さんの「こう言うのを作りたい、表現したい」って気持ちにもっと寄り添えるパース屋さんとかCG屋さんって、結構いいと思うんだよね。」

「お客様の気持ちに寄り添えるパース屋さん。。」

「うん。なんかその、「こんなことを考えたんだけど、どうやったらこれが世の中に広まるかな」とか「どうしたら相手に伝わるかな」ってところから僕たちも一緒に考えるってこと。。。
そこから、僕は一緒に考えたい。だからそう言う依頼も来てほしいな。」

「手法から一緒に考えて制作していきましょうっと言うこと?」

「そうそう、パースがいいのかVRがいいのかアニメーションがいいのか、もしくはもっと
違うMIX的表現がいいのか、ってところから。
僕たちの知識や技術をもとに相談に乗ったうえで提案したい。」


「作りたいものがあるけど、どう言う風に
作ったらいいかわからない、でも作りたいんです」といった相談」

「そうだね!でも思うんだけど、依頼する側も、なかなかそんなことをパース屋さんには言いづらいと思うんだよね。パース屋さんに、パースじゃなくてもいいですって、言いにくいじゃん(笑)」

「確かに。。パースじゃないんですねって(笑)」

「そうそう、そう言われそうで怖いじゃん(笑)だから僕はあんまり「パース屋さん」って区切りたくはないかな。」

「例えば何かこう言う映像を作りたいんだけど、パース屋さんにお願いしようって発想には、なかなかならなそうだもんな。。」

「うん。でも、なんか「勝ちたいコンペがあるんです、西鍛治さん、助けてください!」とか全然そんな感じで相談してもらえたら嬉しい(笑)」

「それぐらいラフな感じで(笑)」

「ラフでいいと思う(笑)「僕、考えた建築自体はすごいんですけど、その建築で勝ちたいコンペがあるんです、どうすればいいですか?」みたいな、それぐらいざっくりとした内容でもいいかもね。」

「それだったら、じゃあパースがいいね、とかVRがいいねって提案できますね!」

「そうそう!そう言う風にどんどん話していった方がいいと思う!
お客さん的にも、結果的に伝わることが大事だと思うから。
めっちゃ綺麗なパースを描いたけど、なんだかわからないってなったら意味ないじゃん(笑)」

「確かに(笑)」


「それはよくないよね。だからもうちょっと
お客さんにコミットできると言うか
相談相手みたいになれるってことが、僕はいいなと思ってるよ。」

「パースに特化せず、それこそCGに特化せず。」

「そうそう!だからパース屋さんはサービス業だって思ってるんだ。」

「なるほど~~~!」

「何屋だかわからなくなるけどね(笑)
でも何屋だかわからなくていいと思うよ。」

「とりあえずATA企画に話してもらえたら
一緒に相談しながら提案もさせてもらうと!」

「そうそう!「なんか困ったことがあるんですけど」って相談もらえたらすごく嬉しいな。それに、、曲とかも作りたいもん。」

「曲??」

「例えば、アニメーションを作るとかでもVRを作るとかでも、それに付随する音楽。あと、パースを開くと音楽が流れるとか!」

「あぁ~~!新しい!」

「その音楽からも作りたいなって(笑)」


「CGに限らずトータル的な制作作りもして行きたいですね!西鍛治さんの考えがお聞きできて新鮮でした!ありがとうございます!」

「こちらこそ、ありがとうございます!」
今回はCG部所属のCGクリエイター
西鍛治の考えを紹介いたしました!
パース屋の在り方やクリエイターだからこそ
思う仕事や制作の進め方など
いかがでしたでしょうか?
「こう言うのを作りたいけど
どう作っていいのかわからない
どこに依頼したらいいのかわからない。。。」
という方がいらっしゃいましたら
ぜひイメージだけでもお気軽に
お聞かせいただけると嬉しいです。
手法から完成イメージまで
一緒に考え制作して行きたく思います。
今回もお読みいただきありがとうございます!
また次回、お楽しみに♩
インタビュアー:ato
企画・監修:nishikaji
サムネ/アイコンデザイン:okayasu